プログラム

Program

テーマ

妊産婦のメンタルを全力支援‼ 孤独にさせない‼ 熱血討論‼

プログラム(案)

総合司会東京産婦人科医会 荘隆一郎副会長対馬ルリ子副会長

10時より 開会挨拶

主催者挨拶東京産婦人科医会   会長          
日本産婦人科医会 会長
来賓挨拶 東京都                             
東京都医師会 会長

10:30〜11:30 基調講演

座長関沢 明彦先生(昭和大学医学部産婦人科学講座教授)

「周産期メンタルヘルスにおける理想的な多職種・多機関連携の在り方とは」

竹内 崇先生
(東京医科歯科大学病院精神科准教授)

 周産期メンタルヘルスの領域は、対象となる妊産婦に対して非常に多くの職種が携わるが、どの時点で関わるかによって中心となる職種が異なる。また、時間経過によって対応する職種も変化していく。それをいかにして円滑につなげていけるかどうか、そのために理想的な多職種・多機関連携の在り方とは何か、について取り上げる予定である。

11:40~12:40 基調講演

座長水主川 純先生(東京女子医科大学医学部産科教授)

「気づきたい見えないメンタルヘルスの問題」

佐藤 拓代先生
(公益社団法人母子保健推進会議会長/一般社団法人全国妊娠SOSネットワーク代表理事)

 妊娠がわかった時に「妊娠おめでとうございます」と言われても、そのような状態でない妊婦は関係機関や世間一般がとらえる妊婦像を演じることがある。胎児と子どもの受容が妊産婦に及ぼすことに対して筆者の考えをお伝えしたい。(小児科、産婦人科、新生児科の医師を経て、長年公衆衛生医師として、妊娠期からの子ども虐待予防に取り組んできました。)

12:55~13:55 ランチョンセミナー

座長鈴木 俊治先生(日本医科大学大学院教授)

「産前産後のメンタルケア漢方」

河上 祥一先生
(社会医療法人 愛育会 福田病院院長)
共催:クラシエ薬品株式会社

 産前産後の妊産婦へのメンタルケアは重要で、特に自殺に対しては、「妊産婦の自殺に対して従来からのハイリスクアプローチに加えて、ポピュレーションアプローチを積極的に行う」とする提言が出ております。産後うつに対する漢方薬のアプローチ方法と、妊娠中から使用できる漢方薬の解説を、貧血改善効果がある「人参養栄湯」を交えながらお話しいたします。また、当院で行っている事業のご紹介をいたします。

14:05~15:05 教育講演

座長対馬ルリ子先生(東京産婦人科医会副会長)

「妊娠・出産・子育ての多様な幸せ:母親の健康と自信を支える」

春名めぐみ先生
(東京大学大学院医学系研究科母性看護学・助産学分野教授)

 現代の母親が直面するプレッシャーや生きづらさを軽減するためには、多様なライフスタイルや個性を尊重しつつ、孤立しない子育てを実現する支援が必要です。妊娠・出産・子育ては大変な中にも、感動、喜び、楽しいこと、感謝や気づきもたくさんあります。母親の健康と自信を中心に据え、ポジティブな妊娠・出産経験を通して、前向きな気持ちで子育てに取り組める支援や理解の重要性を再確認し、未来につなぐ社会のあり方を考える機会にしたいと思います。

15:15~17:00 シンポジウム【メンタルヘルスケアの輪を拡げよう】

座長・進行 松本 和紀先生(東京産婦人科医会会長)
中井 章人先生(日本産婦人科医会副会長)
相良 洋子先生(日本産婦人科医会常務理事)

「広がる周産期のメンタルヘルスケア」

産婦人科医 齋藤 知見先生
(恩賜財団母子愛育会総合母子保健センター愛育クリニック周産期メンタルヘルス科副部長)

 周産期に生じるメンタルヘルスの諸問題には多職種による多角的なケアが必要である。一方で、子育てしやすい環境作りには専門職のみならず、母子を囲む家族、地域で暮らす一般の方、妊娠前の若い世代にもメンタルヘルスケアについての知識を普及し、互いを理解し支え合うことが大事である。周産期の自殺や虐待死をゼロにすべく、当会では双方向からのケアの充実に取り組んではいるが、当日はその内容や課題について紹介させて頂きたい。

「精神疾患のある母親への支援」

精神科医 宮岡 佳子先生
(跡見学園女子大学心理学部臨床心理学科教授)

 産後はメンタルヘルスの不調をきたしやすい。精神科領域では、新たな精神科疾患の発症や既存の精神科疾患の悪化のリスクがある。続く子育て期においても精神疾患のある母親にとり子育てや家事に多くの困難を感じている。精神科医が産婦人科医や母子保健の専門スタッフと連携を取り、サポートを充実させることが母親の改善の道と考える。

「小児科診療所併設の産後ケア施設におけるメンタルヘルスへの取組」

小児科医 秋山千枝子先生
(あきやま子どもクリニック小児科院長)

 地域にあるユニバーサル事業である産後ケア事業が、小児科診療所と連携し、バイオサイコソーシャルの視点で産婦へのメンタルヘルスにどのように取り組んでいるかを紹介したいと思います。

「メンタルヘルスケア -長期的な支援に向けての体制構築-」

助産師 片岡弥恵子先生
(日本助産学会理事長/聖路加国際大学大学院 ウィメンズヘルス・助産学教授)

 助産師は、医療機関内だけではなく、産後ケア、訪問看護ステーション、行政など地域でも活動している。長期的な視点で妊産婦のメンタルヘルスを支えるための体制について「協働」をキーワードに考えてみたい。

「妊産婦メンタルヘルスに関する取組について」

行政 瀬川 裕之
(東京都福祉局子供・子育て施策推進担当部長)

17:00 総括・閉会挨拶

総括

東京産婦人科医会 中林正雄監事

次期開催県挨拶

宮城県産婦人科医会    谷川原真吾会長

閉会挨拶

東京産婦人科医会 中林豊副会長